第七節 大腸肛門疾患の保健・予防法

第七節 大腸肛門疾患の保健・予防法

一、痔の保健と予防

  1. 運動のバランス:体操、歩き、水泳などに積極的に参加し、気血の流れをよくする。
  2. 便秘の予防:繊維の多い野菜を食べて毎日排便する。
  3. 食事のバランス:酒を飲み過ぎないようにすることが重要なポイントである。それに辛いものや刺激物をさける。
  4. 長い排便あるいは力をつよく入れる排便をさける。
  5. 肛門を提起する運動をよくする。

二、裂肛の保健と予防

  1. 便通を守り、便秘を避け、排便困難の場合には無理しない。
  2. 女性は生理中に陰部の清潔を守り、重労働をさける。妊娠中に果物や野菜をよく食べて、便秘を避ける。お産の場合には陰部を守り、傷つけないように気をつける。
  3. 裂肛があれば早めに治療する。
  4. 排便後に肛門の清潔を守る。

三、脱肛の保健と予防

  1. 便秘があれば早めに治療する。妊娠中の女性はよく運動し、肛門の筋力を守る。
  2. 慢性疾患(気管支炎、腸炎、大腸ポリープなど)を早く治療する。
  3. 妊娠中の女性は胎児の圧迫で直腸の充血があり、排便困難によって脱肛がよく見られる。妊娠期間によく歩き、便秘しないように努力する。
  4. 長時間の立位や座位などを避ける。それが原因で肛門局部の気血の運行が悪くなり、脱肛を誘発する。体操や太極拳、歩行、水泳などを勧める。

四、痔瘻の保健と予防

  1. 便秘を治療・予防する。便秘の場合には硬い便が直腸や肛門の粘膜に傷をつけ、あるいは痔瘻に傷をつけるため、感染を引き起こす。
  2. 食事のバランス
    繊維が多い食品をよく取り、たとえばトウモロコシ、芋、セロリ、ホリンソウ、ナス、リンゴ、バナナなどをしばしば食べると便秘の予防に効果がある。
  3. 辛い物や刺激物を避ける。辛い物や刺激物やお酒などは腸粘膜の充血や炎症を引き起こし、痔瘻を誘発するため避けたほうがよい。
  4. 肛門の清潔を守る。肛門の皮膚に汗腺や皮脂腺があり、いつも汗や皮脂を分泌するため、肛門の清潔を守ることが大切である。
  5. 運動バランス
    長時間の立位や座位などを避ける。それが原因で肛門局部の気血の運行が悪くなり、脱肛を誘発する。長時間の立位や座位などの仕事は肛門の血液循環障害を起こしやすく、局部の抵抗力も低下し、痔瘻が起こりやすい。体操や太極拳、歩行、水泳などは体質の増強、肛門局部血液循環の改善に対して役に立つ。
  6. 慢性疾患を積極的に治療する。慢性腸炎、糖尿病、肺結核、寄生虫などの疾患は痔瘻を誘発することが多いのでその疾患を早く治療するのは重要である。
  7. 湿気が多いところに長く座らない。湿気が肛門に影響し、湿熱の邪気が肛門に侵入し、痔瘻を誘発することがよく見られる。

五、肛門皮膚疾患の保健と予防

  1. 全身疾患や肛門・直腸局部の疾患を治療する。
  2. 肛門局部に熱いお湯を使って洗うことを避け、石鹸を用いて力を入れて洗うことを避ける。
  3. 辛い物や刺激物を取ることを避ける。肛門の局部皮膚に掻爬や摩擦を避ける。
  4. 肛門や肛門周囲皮膚の清潔を守る。
  5. 精神的ストレスを避け、良好な心理状況を守る。
  6. 運動(体操や太極拳、歩行、水泳など)は体質の増強、肛門局部血液循環を改善することに対して役に立つためしばしば運動したほうがよい。

六、大腸・直腸ガンの保健と予防

  1. 食事のバランスを守る。偏食しないように、野菜や果物をよく取り、高脂肪や高蛋白の食事を長期間に取らないように気をつけなければならない。
  2. 肛門や直腸の疾患を早く治療し、がんの発生を防止する。
  3. 便秘を避け、良好な排便習慣を養成する。
  4. 定期的に検診を受け、早期発見・早期治療することは重要である。




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