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だいおうかんぞうとう

大黄甘草湯

【出典】金匱要略
【組成】大黄、甘草   
【効能】通便瀉熱
【主治】便秘
【適応症】
便秘、悪心、嘔吐(食べるとすぐ嘔吐する)など。
【処方解説】
胃熱により腑気が通じず、食べるとすぐ嘔吐するものに対し、瀉熱通便して腑気を通じることにより嘔吐を解消する。方剤中の大黄は通便瀉熱の効能があり、調中和胃の甘草を配合して大黄の瀉下効能を緩和する。全体では通便瀉熱をしても正気を傷つかなく便秘を解消する効果が得られる。
【参考】
本方は、薬理研究によって、以下のことが証明されている。
(1)大黄が大腸粘膜やアウエルバッハ神経叢を刺激して瀉下作用を発揮し、小腸には作用しないので消化吸収には影響をおよぼさない、
(2)甘草が鎮痙作用を持ち、大黄による大腸けいれん性腹痛を緩解し、激しい瀉下作用をゆるめ、また腸管内の水分を保持して大黄の利尿効果による腸管内水分排泄に拮抗して瀉下効果が次第に悪くなることを防止する、
(3)大黄投与により腎不全状態で、窒素の再利用系の亢進あるいは尿素産生の抑制によりBUNが低下する、
(4)抗菌作用、(5)抗炎症作用など。

【臨床応用】
常習便秘など便秘一般に適応する。
便秘・腹部膨満・腹痛・温暖をこのむ・手足の冷え・脈の沈遅などを呈するときには大黄甘草湯合人参湯を用い、冷えや冷感がひどいときには大黄甘草湯合附子末を用いる。食欲不振・便秘などが見られる場合には大黄甘草湯合六君子湯を投与する。

【使用上の注意】
(1)虚証あるいは虚寒証の便秘には本方だけの投与を禁止する。
(2)妊婦あるいは妊娠している可能性のある婦人に慎重に投与すべきである。
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