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過敏性腸症と診断されたら

3つの原則

原則1

IBSは腸内細菌がつくる化学物質のバランスの崩れによる免疫の不調が原因である。腸自体の病気ではないことを知っておく。

原則1

人の身体にはもともと故障した場合、自動的に修理するAIの装置が組み込まれている。このAIのスイッチを入れることが最も大切。 

原則1

人の体調不良の原因は個々のの臓器が別々に悪化しているわけではなく、人によって複雑にことなる体質が人によって異って現れているのであり、臓器の不調は結果であり、原因ではない。

4つの自分で行う治療法
「免疫を回復するAIにスイッチを入れる方法」

1運動1日15~30分 4回/W

運動1日15~30分 4回/W

2低カロリー食材による食事(野菜、5分米、全粒パン、豆腐、納豆等々)と食材による免疫の刺激
(ポリフェノール、レスベラノール等)を 1日蛋白必要料0.37g/kg

ポリフェノール、レスベラノール等

3プチ断食によってDNAの修復回路のスイッチを入れる(サバイバル回路藤好で検索)

サバイバル回路ON

4身体に炎症をおこす動物性食材(肉魚卵牛乳)を減らす

身体に炎症をおこす動物性食材(肉魚卵牛乳)を減らす

1234を行うことで2~3週間後には細胞修復が始まることが証明されている。

 

発症の原因

給食 牛乳をジュースに

抗生物質の長期使用や感染性胃腸炎等が発症のきっかけとなることが多いのですが、もう一つ、日本人に多いのは乳糖不耐症(牛乳を飲むと下痢しやすくなる)の方が乳製品(牛乳、ヨーグルト、ヤクルト、チーズ等)を取り続けることで、ゆっくりと免疫の不調が起こり発症す ることがあります。
子どもさんが牛乳に合わない時は、なるべく早く母親が気づいて給食の牛乳を変更してもらうことが大切です。
学校の制度はそれに対応しており、牛乳をジュースへ変更してくれます。

身体にどんなことが起こっているのか

迷走神経の伝達異常と腸内細菌のつくり出す化学物質のバランスの乱れの2つがその基本です。
迷走神経とは、脳の10番目の神経で全身の皮膚や臓器と脳を連結しており、臓器の情報を脳へ、脳の命令を臓器へと相方向の連絡を行う。

この連絡網を伝って腸内のバランスのくずれた化学物質が誤った情報を脳へ伝えてしまいます。その結果、臓器の働きが不調をきたす。 これが正体と言われています。

迷走神経図

 

病院で行う具体的な治療  どんな薬が有効か

1腸内における化学物質のバランス異常をつくり出している腸内細菌を一度一掃して本来の自分の腸内細菌の戻す。これに非吸収性の抗生剤(バンコマイシン等)を最低2週間服用する。

 

2迷走神経の伝達異常を元に戻す為、ベンゾジ アゼピン系の薬の内服が必要。

 

3各種、痛みとして感じる程、化学物質の影響が神経に及んでいる時は三環系の抗うつ剤の併用が必要。

 

この123は全て、日本消化器病学会の2022年度IBS治療指針にA推薦と記載されています。
一般にIBSの場合、下痢にはイリボー、便秘にはリンゼス、ガスにはガスコン、ポリフル等が対処摘に使われますが、基本は123です。
その他の漢方薬も使われることがありますが、これも対処的なものです。


薬の服用に加えて患者さん自身が注意する事

前記の123の治療とも自身に炎症がおこっておいると薬の有効性が低下し、修復AIのスイッチが入りにくい事が分かっています。
炎症の原因となる食材(肉魚卵牛乳)を出来るだけ減らすことをお勧めします。
肉や卵は大豆等の植物で作った食材があり、味覚はほとんど変わりませんので、こちらの使用をお勧めします。 (グリーンカルチャーという植物性食材を用いて作ったお肉、魚、バター等の専門の通販サイトがあります)

お薬の使用量と効果について

IBSで使う抗生剤は非吸収性ですので、ほとんどの方に副作用はありません。又、ベンゾジ アゼピン系等の薬も抗不安薬として本来の目的で使う薬の量の1/5~1/10とごく少量でこちらも目立った副作用がでる程ではありません。 又、IBSに使用する抗うつ剤もうつ病の治療ではなく、炎症によるうつ状態を抑える為の薬で長期に使う必要はありません。

食事手帳

人の腸内細菌は人によって95%が異なります。即ち、自分に合う食物は自分で見つける必要があります。
私どもでは患者さん方に食事手帳をつける事をお勧めしています。何を食べたときはどんな具合だったかをつけておくのです。
1~2ヵ月後には多くの方は自分に合う食物が分かってきます。この手帳が再発を防ぎ皆さん自身の生活の質を上げることを手伝ってくれると思います。

食事ノート


以上を皆さんで参考にして頂ければ幸いです。

 

過敏性腸症候群(IBS)に関する情報


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